という疑問をリハビリテーションのプロの現役理学療法士が解説します。
この記事を読むことによって以下の3つの知識がわかります。
この記事でわかること
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リハビリシューズとは?その必要性!
リハビリシューズとは、通常の靴よりも「開口部が広くて履きやすい」「歩きやすい」靴のことを言います。
よく「介護シューズ」と呼ばれますが、同じものです。
リハビリシューズは、名前の通り「リハビリ・介護が必要な方が履く靴」なので「どこか身体に怪我や障害を負っている」方が対象になります。
と思う方もいらっしゃるでしょう。
健康な方は、どんな靴を履いても問題なく歩けます。
でも、何らかの障害を負っている人が普通の靴を履いた場合、うまく歩けなかったり、疲れやすくなったりと影響が出ます。
今まで私はリハビリテーションの専門病院で、靴を変えただけで運動パフォーマンスが向上した患者さんを何百人も見てきました。
リハビリするのなら、転倒予防と運動パフォーマンスの向上に繋がるリハビリシューズを選んだ方が、更に高いリハビリの効果が期待できます。
リハビリシューズは医療費控除の対象!
医療保険では「リハビリ=治療」扱いです。
色々と条件はありますが、リハビリ目的で靴を購入すると医療費控除の対象となります。
これは、リハビリを行うためにリハビリシューズが重要視されている証拠です。
リハビリシューズの選び方!
- どこで履くのか?目的を明確に!
- どんな履き方が良いか?
- デザイン
1:目的・活動範囲を明確に!
目的・活動範囲をはっきりとさせておきましょう。
なぜリハビリシューズが必要なのか?を考えることがとても大事です。
地面に引っかかりにくい靴が良いなぁ。
むくみがひどくて柔らかい素材の靴が良いなぁ。
このように理由をはっきりとしておきましょう。
あとは、靴を履いて活動する場所です。
多くの方の活動範囲は、病院、施設、室内、屋外などでしょう。
室内や病院、施設などで履く場合は、基本的に何でも問題ありません。
でも、屋外で使用する場合は、雨の時などを考えて汚れや水を弾く合成皮の方が良いという場合もあります。
このように目的・活動範囲によって大きく変わってきますので、必ず明確にしておきましょう。
2:どんな履き方が良いか?
高齢者や身体に障害を負ってしまった場合「カンタンに履けること」が重要になってきます。
履き方でも、色んなタイプがありますので、どんな方法であればカンタンに履けるのかを検討しましょう。
履き方のタイプ
- マジックテープ
- ファスナー
- ゴム
- スリッパタイプ
- 手を使わずに履く
例えばマジックテープだと浮腫みでサイズが変わったとしても、ある程度対応できます。
ファスナー式であれば、靴ヒモよりもカンタンに締め付け固定が可能になります。
どれも長所と短所がありますが、上記の中でスリッパタイプだけはおすすめしません。
室内のちょっとした移動にスリッパタイプが選ばれることが多いですのですが
手軽に履ける分、カカトが固定されておらず引っかかりやすいので、転倒する可能性が高くなります。
できる限り使用を控えた方が良いでしょう。
3:デザイン
ここ最近は、おしゃれなリハビリシューズが多いのできっと気に入るものがあるでしょう
また、冠婚葬祭でも使用できるフォーマルなデザインもあります。
リハビリシューズはどこで売ってるの?
リハビリシューズは、靴屋・介護ショップなどの販売店などで売ってます。
でも靴屋では取り扱っているお店も少なく、介護ショップも地域にまだまだ少ないのが現状です。
近くに店舗が無かったり、身体が不自由で外出できない場合は下記の2つの方法があります。
- 福祉用具店に依頼して持ってきてもらう
- ネットで注文する
ネット通販と比べると、店舗型の福祉用具店の費用は少し割高になってしまいます。
ネット通販は、靴のサイズが合わない場合に返品可能なお店もありますし、手軽に買えます。
そして、店舗を構えないので安く買える傾向にあります
リハビリシューズは特にあゆみとアシックスがおすすめ!
今の時代、リハビリシューズの種類は大量にあります。
こういうときは、有名なブランドを選んでおいて間違いありません。
長年リハビリの現場で経験した私は、リハビリシューズ界のド定番の「あゆみ」と「アシックス」を強くおすすめします。
あゆみをおすすめする理由
「転倒しにくい靴を作ってくれないか?」
そんな一言からはじまった、リハビリ靴・介護靴専門メーカーの徳武産業さんが作製している靴。
引用:あゆみシューズのこだわり
徳武産業さん、そしてあゆみをリハビリテーション業界で知らない人はいません。
あゆみの靴って、すごいシンプルに見えるんですが、めちゃくちゃ細かく考えられています。
あゆみの良いところ
- とにかく軽い
- 開口部が大きく開いて履きやすい
- 踵に取っ手がついているので、履きやすい
- つま先が適度に反り返っているので、躓きにくい
- 靴底の接地面積が広く、滑りづらい
- 柔らかい素材なので、指先の変形(外販母趾)などの痛みを軽減できる
- マジックテープなので浮腫みなどにも対応できる
- おしゃれでシンプルなデザイン。多彩な柄。
- 個別でオーダーメイド可能
- 片足のみも購入可能
あゆみシリーズの代表的な靴は、ダブルマジックⅢ。
色、サイズも多彩で、装具を装着している方にも履きやすいです。
(装具を履いている方の場合、装具側をワンサイズ大きいものにするのがスタンダード。公式販売店だと左右サイズ違いでも販売してくれます。)
ほかにも、ダブルマジックⅡ雅(みやび)というシリーズは、上品な和柄で、女性に似合うデザインです。
外出用であれば、汚れや水を弾く合皮タイプがオススメ。靴洗いがかなり楽になる。
他にもあゆみシリーズはたくさんあります。
上記リンクからamazonや楽天等で購入できますので、一度ご覧ください
アシックスをおすすめする理由
言わずと知れた日本を代表するスポーツメーカー、アシックスさんです。
日本企業ということもあり、日本人の足に合う靴を日夜研究されています。
また、スポーツメーカーなので、リハビリシューズでもすごくスポーティーな印象を受けます。
リハビリシューズや介護シューズって正直いまいちなデザインが多いのですが、曲線のラインがおしゃれで、何とも若々しいデザインです。
- 開口部が広くて履きやすい
- 軽量
- 歩きやすい
- デザインが若々しい
といったところが良くて患者さんにおすすめしたところ、非常に歩きやすくてオシャレだと超好評でした。
まとめ
リハビリシューズの選び方や、あゆみ、アシックスのリハビリシューズをご紹介させて頂きました。
人に合う靴は十人十色です。
紹介した商品に限らず、自分が履きやすい靴を探して履きましょう。
とはいえ、膨大なリハビリシューズの中から自分に合うものを探すのは苦労します。
とりあえず紹介した有名どころのメーカーさんであれば間違いないと思います。
ご自身にあった最適なリハビリシューズが見つけて頂ければ幸いです。
他に自宅でできるリハビリグッズも紹介しています。宜しければどうぞ!
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