Q角(Q-angle)の正常値、測定方法とは?FTAとの違いも解説!

投稿日:2017年9月17日 更新日:

こんにちわ!シロマツ(@hakuinodokata)です!

 

膝関節の指標は、FTA角や、ミクリッツ線が有名ですが

今回は、膝関節の膝蓋骨の評価に重要な「Q角」について解説します。

 

教科書や参考書を見ても、詳しく解説されていないことが多い指標なので、参考にして頂ければ幸いです。

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Q角とは?

Q角=Quadliceps Angle」の略です。

大腿四頭筋が、膝蓋骨を牽引する角度のことを言い、下記を結んだ線の角度から測定されます。

  • 上前腸骨棘〜膝蓋骨中央
  • 脛骨上縁〜膝蓋骨中央

Q角の正常値

Q角の正常値に関しては、論文によってばらつきがあり、測定条件によっても異なります。

  • 背臥位+膝関節完全伸展位+大腿四頭筋弛緩で約13~18°
  • 背臥位+膝関節完全伸展+大腿四頭筋収縮では、男性10°、女性15°
  • 立位+大腿四頭筋弛緩では、男性20°、女性22°

更には個人差もあるため、一概には言えないのが現状ですが

正常値は、背臥位+膝関節完全伸展+大腿四頭筋収縮で、男性10°、女性15°とされていることが多いようです。

 

また、大腿四頭筋の収縮時と弛緩時でQ角は異なります。

 

大腿四頭筋は、膝蓋骨に対して少し外側に作用するので、大腿四頭筋を収縮させた状態であれば、膝蓋骨がやや外側へ偏移するために、Q角は小さくなります。

 

他にも、Q角を決定する要因はたくさんあります。

  • 肢位
  • 大腿四頭筋収縮、弛緩
  • 膝関節の内外反角度
  • 膝蓋骨の位置
  • 大腿骨と脛骨回旋角度

Q角は様々な要因により影響を受けますので、覚えておきましょう!

Q角とFTAの違い

FTA(Femoro-Tibial Angle)は、

  • 大腿骨の中央を通る線
  • 脛骨の中央を通る線

の角度のことを言います。

関連記事<<膝関節のFTA(femoro-tibial angle)とは?計測方法や生理的外反の理由を解説!

FTAは、「膝の内外反の指標」で、Q角は「どれほど、膝蓋骨が外側へ牽引されやすいのか?」を示しています。

 

レントゲンからわかる膝の評価は、たくさんあるので、特性を理解して使い分けていきたいですね。

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Q角増大によって起こる異常と要因

Q角の増大・減少は、

  • Q角の増大:外反膝傾向
  • Q角の減少:内反膝傾向

となります。

 

Q角が増大すると、膝蓋骨を外側に引く力が強くなり、「膝蓋骨脱臼」を引き起こします。

 

Q角の増大の原因は、

  • 内側広筋の弱化
  • 内側膝蓋支帯の損傷
  • 内側側副靭帯の伸張、損傷
  • 外側広筋・大腿筋膜張筋の過緊張

など、内側の筋や組織が弱化、損傷することによるものが多いですが、他にも股関節や足部のアライメント異常でも引き起こされます。

Q角が増大すると、何がダメなの?

なぜ、Q角が増大すると、膝蓋骨脱臼を起こすのでしょうか?

それは、内側広筋などの弱化により、外側広筋や大腿筋膜張筋が、膝蓋骨を外側へ牽引してしまうためです。

Q角の増加により、膝関節の運動に伴って、関節面に大きな負担となり、関節軟骨が摩耗が進行していき、変形性膝関節症となる可能性も高くなります。

また、膝だけではなく、骨盤、股関節、足関節などの機能不全につながりやすくなります。

Q角の改善には、内側広筋の強化・外側広筋・大腿筋膜張筋のストレッチ

Q角の増大は、大腿骨や膝蓋骨の形態異常であれば、改善は難しいかもしれませんが

一般的なリハビリテーションは、主に内側広筋の筋力強化や、外側広筋、大腿筋膜張筋などの大腿外側に付着する筋の伸張(ストレッチング)を行います。

パテラセッティング

内側広筋の筋力増強にはパテラセッティングなどが用いられます。

膝の後面にタオルを敷いて、足関節背屈しながら、踵を前方へ押し出すように、膝関節を伸展します。

この時、踵に負荷を加えることで、力が入れやすくなりますよ。

股関節伸展・内転・内旋を加えることで、内側広筋の収縮が増強するといわれているので、意識して行いましょう。

大腿筋膜張筋のストレッチ

外側組織では、大腿筋膜張筋、腸脛靭帯、外側広筋などが筋緊張を起こしやすくなります。

そのため、しっかりとストレッチを行いましょう。

 

まとめ

Q角についての基礎知識、FTAとの違いや簡単なリハビリをご紹介しました。

Q角を増大・減少させる要因は多数あり、理解しようとすると、運動連鎖などの理解が必要となります。

 

あまり、Q角を計測する機会も少ないかもしれませんが、知識としては、重要なので覚えておきましょう!

シロマツ
最後までお読みいただきありがとうございました!
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