転職したけど、以前と同じブラックな環境であれば、最悪ですよね。
すぐ辞めたら自分の経歴に傷がつくので、何としても失敗は避けたいところ。
良い転職先に恵り会えるのは「運」です。
でも「運」だけはなく、自らブラックな環境を引き寄せているケースがあります。
私は今まで何十人もの理学療法士の転職相談を行ってきました。
その中で過去の私を含め、転職に失敗する理学療法士にはいくつか共通する特徴があると思います。
そこで、転職に失敗した経験のある理学療法士7名にアンケートとヒヤリングを行い調査をしました。
この記事を読むことで、転職の不安が解消されて、失敗する可能性を減らすことができます。
転職に失敗する理学療法士の特徴7選
転職に失敗する理学療法士の特徴は、以下の3つに集約されます。
転職に失敗する理学療法士の特徴
- 感情的&衝動的
- 計画性がない
- 圧倒的な情報不足
特徴1:退職理由が感情的&衝動的
前の職場の退職理由が
とにかくイライラした。
など、具体的でない方は、転職に失敗しやすい傾向があります。
具体的な退職したい理由がわからない。
ということは
次の転職先に求めることがわからない。
のと同じです。
やめたい、つらい、イライラするという気持ちはつらいですよね。
でもちょっとガマンして、冷静に具体的に現状を分析しましょう!
特徴2:施設見学をしていない
転職に失敗する方に多いのが、施設見学をせずに転職したケース。
そんな方達の施設見学しない理由は以下の通り。
施設見学しない理由
- 施設のホームページや転職アドバイザーの言うことを信じて必要ないと思った
- 好待遇の求人なので、すぐ応募しないと無くなると思った
- 知人の紹介なので、見学する必要はないと思った
私の印象では、施設見学に行っていないヒトは、他人を信じて疑わない良いヒトが多い印象です。
他人を信じることは大事ですが、転職はあなた自身の問題。
相手の意見や情報を鵜呑みにせず、あなたが実際に確かめるまでは疑ってかかりましょう。
実際に情報を信じるのは、施設見学に行ってあなたの目や耳で確かめてからです。
施設見学は、デメリットは一切ありません。
多くの情報が知れるし、見学をした上で面接を受けると好印象になります。
特徴3:転職先に期待しすぎる。
転職する前は新しい環境に期待してしまいがちです。
でも、期待と現実とのギャップが大きければ大きい程、ショックも大きくなります。
どんな職場であれ、態度が悪い上司もいるし、変わったスタッフもいるでしょう。
また環境でも、満足できないことが多いはずです。
転職する前に期待値を高くし過ぎてしまうと、その分不満も増えます。
不満が増えてしまうと人間は長所に目を向けずに、短所にばかり目がいくものです。
転職なんてうまく行くはずがない!と思って期待値を低くしましょう。
そうすることで心の余裕が生まれます。
特徴4:なんでも人のせいにする。(他責思考)
他責思考とは、なんでも他人や環境のせいにしてしまう思考のことです。
自分自身が変わっていないので、何回転職しても繰り返しヒトや環境のせいにして、文句を言い続けます。
なので「辞めたい・・・」と思う前に自分自身に原因があるのでは?
と疑問を持つ自責思考になりましょう。
そうすることで、転職先での問題に対応できる人格を磨くことができます。
特徴5:自己分析をしていない(将来のキャリアプラン&ライフプランがわからない。)
自己分析をせずに転職するのは、地図と羅針盤を持たずに航海に出るようなものです。
自分はどんな人間で、どんな人生を過ごしたいのか?
目的と軸を持つことで、転職に迷いが無くなります。
自己分析は、決して意識高い系のヒトだけが行うことではなく、誰にでも必要です。
時間、お金、人間関係、キャリアなど、転職先に求める条件に優先順位をつけてみましょう。
特徴6:基本的に受け身
社会人未経験の新卒の方は受け身でも問題ないのかもしれません。
でも中途採用であれば、積極的な姿勢が求められます。
中途採用は社会人経験者ということだけあって、基本的に構ってくれず、必要最低限の指導しかしてくれません。
と悲観するセラピストが非常に多いです。
右も左もわからない新卒の方であれば、先輩方も可愛がってくれるでしょう。
でも中途採用者は、自ら行動しないと無視される一方です。
特徴7:圧倒的な情報不足(選択肢が少ない)
転職に失敗しがちな方は、転職先の選択肢が少ないです。
具体的には以下の2つ。
情報不足な人の行動
- どうやって求人を調べるかわからない。
- とりあえずハローワークに行く。
結果、数少ない中から転職先の候補を選ぶことになります。
当然のことですが、良い転職をするには、多くの情報を得た方が良いです。
選択肢をたくさん持つことで転職の幅が広がりますよ!
理学療法士が転職に失敗しない対応策3選
具体的に、転職に失敗しない対応策3選を紹介していきます。
対応策1:自己分析をする。(今の職場の不安の具体化・キャリアプラン)
自己分析で考えるべき内容は、以下の項目。
自己分析で考えること
- 10年後、20年後の自分はどうでありたいか?
- 今の職場の不安、辞めたい原因
- その不安や原因は今の職場で解決できるか?
- 次の職場で求める要素に優先順位をつける。
例えば以下のように考えます。
自己分析(例)
- 10年後、20年後の自分はどうでありたいか?
結婚、出産、子育て、家のローンなどライフイベントに備えるために、お金に困りたくない - 今の職場の不安、辞めたい原因
今の職場は給料が低い。 - その不安や原因は今の職場で解決できるか?
資格をとって昇給しても年収420万円止まり。チャレンジしても無駄。 - 次の職場で求める要素に優先順位をつける。
第1はお金。年収500万円の職場に転職したい。
第2は時間。家族で過ごせるように時間を確保したい。
ポイントは、具体的に考えること。
また転職先に求める条件は、多すぎると決められません。
時間、お金、人間関係、キャリアなどの項目から、2つ程度に絞って優先順位をつけましょう。
どうしても決められない方は「何を求めるか」ではなく「何を捨てるか」を意識してみてください。
対応策2:徹底的な情報収集をする。
働きながら膨大な転職情報の中から、自分にあった情報を探すのは大変です。
私も過去に仕事から帰宅した後、ネットサーフィンをして徹夜で情報収集していました。
まだお宝のような転職先があるんじゃないの…?
と疑心暗鬼になって無駄に時間が過ぎていった頃があります。
でも転職エージェントを利用することで、解決できます。
登録後に膨大な転職情報の中から、自分の条件に合う転職先をエージェントが勝手に探してきてくれます。
そうすることで
- 自分はネットサーフィンをして情報収集。
- 自分で探しきれない部分は転職エージェントに任せる。
結果、情報量の確保と時短に繋がって効率が上がりました。
そしてなにより無料。
利用しない理由は無いので、自分に合う転職先を転職エージェントに探してもらいましょう。
個人的には、求人数の多いマイナビコメディカルとPTOTSTワーカーがおすすめです。
この2つ登録しておけば、間違いないでしょう。
また以下の記事で、管理人の私が毎月欠かさず転職エージェントを施設別で求人数を集計しています。
宜しければどうぞ。
【求人数1位は?】リハビリ転職サイトの求人数を毎月調査&徹底比較!
かつて、人見知りな私は・・・
面倒くさい…
と思ってました。
が、そんな方にオススメする方法をご紹介。
登録後、初回だけ、エージェントさんから電話が来ることがあります。
そんな時は・・・
「今は転職を考えていないのですが、○○な条件の求人があれば、随時LINEやメールで連絡くれませんか?」
というだけでOKです。
そうすることで、電話はかかってこなくなり
- 優良な新規求人
- 転職可能なおすすめ求人
が勝手にメールやLINEで届きます。
解約する場合は、HPでいつでも簡単にできます。
転職は準備が必要ですが、転職活動はいつでも始められます。
もうすでに理学療法士は需要と供給が逆転して、転職先が少なくなってきています。
対応策3:自分の目・耳・脚を使って情報を確かめる。(施設見学や質問対策)
転職エージェントなどで転職先を選んだら、実際に情報を確かめに施設見学をしましょう。
施設見学で見る項目は、以下の通り
施設見学で見る項目
- 職場の雰囲気
- リハスタッフ、看護師などに元気はあるか?
- 施設は清潔か?
他、質問はHPに記載していないものにしましょう。
見学時の質問
- 施設見学時の質問の例
- どんな疾患の患者がいる?
- 1日何単位取得する?
- 勉強会の頻度は?
- 施設内で催し物やイベントはある?
また、以下のような聞きづらい質問は、代わりに転職エージェントに聞いてもらうのも一つです。
- 勉強会は多い?
- 有給取れてる?
- 離職率は?
施設見学は、申し込んだ時点で面接は始まっています。
まとめ
この記事で伝えたいことは以下の3つです。
この記事で伝えたいこと
- 今の問題を具体的にして、積極的に解消できるように行動する。
- 自己分析をして、自分のライフプランやキャリアプランに計画性を持つ。
- 転職エージェントを利用して、たくさんの情報を楽に手に入れる。
あなたの転職が成功するように祈っています。
アンケートにご協力して下さった方へ
この記事を作成にあたり、ご協力してくださいました方に感謝申し上げます。
失敗したというネガティヴな内容を、イヤな顔せず答えて頂きまして感謝しかありません。
またたくさんの失礼な質問をしてしまい、不快な思いをされたかと思います。
大変申し訳ありませんでした。
この記事を読んで下さった方が、少しでも良い環境で自分のベストの仕事ができることで、患者様も元気になる事と思います。
また再度、調査のお願いをさせて頂くと思いますが、その時はどうぞ宜しくお願い致します。