

ブラックな職場は誰もが入りたくありませんよね。
そういう私も元々ブラックな職場にいたので、痛いほどよくわかります。
もし間違って入職してしまって「話が違う!」となっても、自分のキャリアに傷がつくし、簡単には辞められません。。。
なので本記事では、たくさんの転職・求人相談を受けてきた私が、今までの相談内容・経験をモトにブラック求人を見分ける方法をまとめています。
この記事でわかること
- ブラック求人の特徴
- ブラック求人がよく使う言葉、文言
- ブラック求人を高確率で避ける方法

やりがいを過度に全面に押し出している!
やりがいを過度に全面に押し出している求人はやりがい搾取される可能性が高いため要注意です。
ご存知かと思いますが、やりがい搾取というのは、経営者が賃金や手当の代わりにやりがいを強く意識させることで、本来支払うべき賃金や手当を支払わないことです。

そのような職場であるといつまで経っても昇給しませんし、サービス残業が当たり前の職場である可能性が高いでしょう。
月給のみでボーナスと年収に関しては記載無し!
お給料の情報は非常に大事ですよね。
しかし、情報を見ると月給のみに記載があって、ボーナスは「あり」とだけ。年収に関しても書いていない。
そういった求人には注意が必要です。
月給が高い!と思って入職したらボーナスが数万のみで、年収ベースで考えるとめっちゃ低いという職場もあります。
そのような求人の全てがブラックだ!と言えるわけではありませんが、ちゃんとしたモデル年収やボーナスを書けない理由がある可能性があります。
気になる場合は実際に病院施設見学を依頼して、お給料のことをしっかりと質問しましょう!

業務内容の中に「介護補助、入浴介助、食事介助」あり!
ここ最近は現場のマンパワー不足から、理学療法士に介護の仕事をさせる職場が増えてきています。
本来理学療法士はリハビリを行うことで診療報酬などの報酬が貰えます。
理学療法士が介護を行ってもその病院、施設には何の利益も発生しません。
最悪の場合、それで単位を取っていたり、さらには介護士として夜勤をする職場もあります。・・
「理学療法士が介護を行うことで実際のADLを評価できるのでリハビリに活かすことができます!」
などとキレイごとを言って、やりがいや誠実さを全面に押し出している求人は要注意です。

年中求人を出している!
看護師であれば、売り手市場なので年中求人が出されていることは理解できます。
しかし、理学療法士はすでに需要と供給が逆転しているのにも関わらず、年中求人を出している職場は、警戒しておいたほうが無難です。
知っての通り、年中求人を出し続けている理由は「離職率が高い」ことを意味しています。
通常であれば離職率が高ければ改善を図るのが普通の組織です。
しかし「この病院ずっと求人広告出してない・・・?」という職場は、離職率の改善を目指さずにただ単に安い労働力を求めている職場の可能性が高いので要注意です。

若いスタッフが活躍中!
基本的に理学療法士は若い世代が多いです。
しかし、若い世代しかいないという職場は、労働者が長続きせずに離職率が高い職場である可能性もあります。
比較的古い病院、施設なのに中核となる中年がいないということは、結婚や出産を気に退職している人が多いということ。
その背景には、家族を養えないくらいに給料が低くて昇給しなかったり、残業が多すぎたり、育休などの環境が整えられていない可能性が高いことが考えられます。
このような病院施設は社員を使い捨てのように扱っている可能性があるので要注意です。

残業なし!
理学療法士の残業の多くは業務での残業ではなく、勉強会や上司の研究の手伝い等の自由意思で遅くまで残っていることがとても多いです。
なので、正しくは「残業無し」ではなく「残業代無し」である可能性があります。
ブラックな職場は、残業する理由を何でも患者さんのため!とこじつけてとして何でも正当化したりします。
ひどい場合は、自由意思で残っています!と念書を欠かされる職場も…。

アットホームな雰囲気!
やたらと休日に業務イベントが多かったり、休日にサークル、マラソン大会参加などプライベートに干渉しまくられる可能性があります。
またHPやSNSなどで学会帰りの飲み会でスタッフが肩を組んで仲良く写っている写真やスタッフが仲良さげに写っている写真がアップされているかを確認しておきましょう。
もし写真が載っていたら、その会社に入社することで自分もネットに顔を晒されることになります。
そうなると自分の肖像権はあってないようなものです・・・
アットホームな雰囲気は良い言葉ですが、裏を返せば閉鎖的で気に入らなければよそ者を排除する傾向もあるので要注意です。

相場よりも給料が高すぎる!
理学療法士は、一年目やベテランまで誰がやっても支払われる金額が同じです。
なので給料の相場が大体決まっています。
しかし、相場よりも高すぎる給料の場合は少し警戒しましょう。
理由は、離職率が高すぎて高い給料でないとスタッフの数が維持できないからです。
そのような病院施設は単位取得マシーンになって、昼休みもとらせてくれないなど労基違反がある可能性も否定できません。
お給料が高いのはいいのですが、高すぎるは注意が必要です。

夢、希望などの精神論を語っている!
使われる言葉の多くは、夢、希望、感動、成長、やりがいです。
素晴らしい言葉ですが、非常に抽象的で便利な言葉。HPや求人表でこのような言葉が使用されていたら要注意。
自分の「夢、希望、感動、成長、やりがい」をエサに、労働者は低賃金のまま最大限に搾取され続けます。
あと、毎朝朝礼で病院や施設の理念を大声で唱えるような病院、施設も要注意。
洗脳の常套手段です。

リハビリ管理職を募集!
いきなり入職して、管理職・高給与なら最高じゃないか!と思ってしまいますが要注意。
なぜその現場を知らない人間にいきなり管理職をさせるのか?疑問ではありませんか?
理由は誰も管理職をやりたがらない理由があるからです。
- 管理職を指導する上の人間がパワハラ三昧。
- 業務が多忙過ぎてストレスが貯まる
- 下の社員が経験や実力がない
甘い求人には注意が必要です。
その職場で努めたことがないのにいきなり管理職はリスクが高い!要注意です。

ブラック求人を高確率で避ける方法は?
中にはどうしても見極められないこともあります。
しかし、ブラック求人を高確率で避ける方法があります。
それは転職エージェントを使った転職です。
転職エージェントは自らの会社の評判もあるため、ブラックな求人を紹介しません。
そして、そもそもブラックな職場は採用に関してお金を掛けないため、求人エージェントを使用ない傾向があります。
そのため、転職エージェントは高確率でブラックな求人が少ない傾向があります。

まとめ
理学療法士が見るべきブラック求人の特徴をご紹介しました。
たくさんある求人票からブラック求人を見極めることは難しいことですが
求人票や病院施設のHP、SNSに何らかのヒントが隠されていると思います。
ブラック求人を見極めて良い転職ができるようにしていきましょう!
