こんな言葉を誰もが聞いたことがあると思います。
が、少し待って下さい。
本当にそれで安泰なのでしょうか?
一般的に年収600万円は勝ち組のイメージがあるでしょう。
訪問看護ステーションでたくさん訪問していれば年収600万円は実際に可能です。
以下は求人サイトからの引用です。
地域に密着した訪問看護ステーションでのセラピスト
- 【モデル月収】30.0万円~程度(諸手当込み)
- 【モデル年収】500万円~程度(諸手当込み)
上記の諸手当込みというのは、訪問件数によってインセンティヴが付くということです。
ただ、この記事を読んで頂いた方だけにお伝えしたい。
訪問看護ステーションで年収600万円稼ぎ続けるのは
長期的に見てコスパが悪い
理由は以下の3つ
年収600万はコスパが悪い理由
- 長続きしない
- スキルアップする時間がない
- 税金で損する
この記事を読むことで、訪問看護ステーションで稼ぎ続けて良いのか?何をするべきか?を知って対策することが可能です。
年収600万円はコスパが悪い3つの理由
などの明確な理由があるのであれば問題ありません。
ただ、ひたすら何も考えず脳死の状態で働き続けるのはNGです。
年収600万はコスパが悪い理由
- 長続きしない
- スキルアップする時間がない
- 税金で損する
理由1:長続きしない
基本的に年収600万円を稼ぎ続けるのは困難です。
年収600万が長続きしない理由
- 日本の人口が減っている
- 訪問看護ステーションは増え続けている
- 毎年多くの理学療法士が訪問看護ステーションへ転職している
国は、訪問看護ステーションは「看護」がメインなのに「リハビリ」の訪問件数が増えていることに否定的です。
実際に看護協会や厚生労働省が目をつけて、少しずつ縛りを強めています。
具体的には以下の二つ。
訪問看護のリハビリが厳しくなっている
- 診療報酬削減
- 事業所の看護・リハビリ職員割合を6:4にすることを提案
訪問看護ステーションと勤務する療法士が増えすぎると
「そんなにいらねーよ! 」
と国が対策するのは当たり前。
今現在、リハビリ1件あたり介護保険で言えば5,000円程度です。
ですが、今後かなり削減されることが予想されます。
基本的に会社を継続しようと思えば、貰える給料の約2倍は稼がなくてはいけません。
近いうちに、診療報酬の削減で600万稼ぐのは困難になるでしょう。
よって、目的もなく脳死でひたすら働くのは長期的に見てオススメできません。
大事なことは「長期的に、お金を稼ぎ続けること」です。
理由2:スキルアップする時間がない
年収500万であれば、毎日5~7件程度の訪問で比較的可能です。
土日出勤もなく、定時で帰れることでしょう。
でも、年収600万円を稼ぐとなると、毎日8~10件の訪問。
それに加えて土日の出勤などかなりの残業が必要になってきます。
結果、多忙でスキルアップする時間が無くなります。
となると、この業界で稼げなくなってしまったら何のスキルもありません。
業界が沈んだとしても、このままずっと居続ける事になります。
理由3:税金で損
以下が、年収400万、500万、600万の総支給額、手取り額、税金です。
年収 | 手取り | 税金 |
400万 | 307.6万 | 92万円 |
500万 | 381.6万 | 118万円 |
600万 | 451.2万 | 149万円 |
参考:平均年収.jp
先程の理由2(スキルアップする時間がない)でお話した通り、年収500万円から600万円を目指そうとすると業務量が急激に増えます。
時間を犠牲にして、訪問をたくさん回って年収500万から600万円になった!
でも、稼いだ100万円はそのまま税金で30万程度持ってかれます。
なので、100万円分稼いだとしても、手元に残るお金は60~70万程度です。
うん!コスパが悪い!
と思ったそこのあなた!
税金はゼロになりませんが、税金をコントロールする術があります。
それは、誰にも雇われず、自分のビジネスを持つことです。
これからの理学療法士が生きる道は「黄金の羽根の拾い方」に答えがある。
私の人生を変えた本、橘玲先生の黄金の羽根の拾い方に答えが書いています。
この本を一言でいうなら社会の制度の歪みを利用してお金持ちになろうという本です。
一番注目すべきところは、サラリーマンは搾取され放題というところ。
国にとって、サラリーマンは、ひたすら税金を好きなだけ搾り取られる税金マシーンです。
なので基本的にはお金持ちにはなれません。
一方で中小企業や自営業のワンオーナー経営者は、お金持ち。
理由は、経費を申請して税金のコントロールできるから。
必要であればルールに則って、家賃、電気代、パソコン代、接待外食費など経費にすることだってできます。
税金専門サイトでの勉強や及び税理士に相談が必要です。
なので、自分でビジネスを持つということは組織で雇われて給料を貰うより、何百倍と価値があるのです。
今の理学療法士に必要なことは、魚を貰うことではなく、魚の釣り方を学ぶことが超大事。
理学療法士が目指す経済的戦略&最適化
これからの理学療法士が目指す経済的戦略&最適化は、以下の通り
理学療法士が目指す経済的戦略
- 訪問看護ステーションに就職して年収500万円を目標にする
- 定時退勤+土日休みで時間を確保する
- その時間で副業や新たなビジネスを行う
- 余裕が出てきたら積立NISA、idecoをフル額投資
- 副業が軌道にのったらそのまま続けるorかなり伸びたら起業するのもよし
という方も多いでしょう。
ですが、ずっとラットレースのようにリハビリの数をこなしても未来は何も変わりません。
「強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ。」
チャールズ・ダーウィン. ダーウィン
- 副業する時間がない
- 訪問看護ステーションに勤めていない
というかたは、はじめの一歩として早めの転職をオススメします。
理由は前半で解説した通り、需要と供給が逆転して、転職しづらくなるから。
登録は1分でできますし、何より無料です。
デメリットとしては、求人数の少ない転職エージェントやしつこい転職エージェントもあること。
個人的なオススメは、マイナビコメディカルとPTOTSTワーカーです。
上記2つは求人数もズバ抜けて多く、何よりしつこくないのでオススメです。
以下の記事で毎月管理人が求人数をカウントして掲載しています。
宜しければどうぞ。
-
【求人数1位は?】リハビリ転職サイトの求人数を毎月調査&徹底比較!
続きを見る
まとめ
この記事で伝えたいことは以下の通り
この記事で伝えたいこと
- 年収600万円稼ぐのは長期的に見てコスパが悪い
- 継続できない、時間、税金で損
- 自分のビジネスをもって、自分の時間、税金をコントロールしよう
- そのために、早めに転職して準備をしよう!
理学療法士の需要と供給は逆転しています。
にも関わらず、毎年1万人の理学療法士が誕生しています。
今後は厳しい時代になってくるでしょうね。
そのために必要なことは変化することです。
お互いに生き残るために共にがんばっていきましょう!!!