訪問看護ステーションの選び方の一つに「経営者を見て判断する」ことが多いですよね。
見るべきポイントとして、人柄や考え方、経営ビジョンなどたくさんあるでしょう。。。
が、経営者は大きくわけて2つにわかれます。
医療従事者か、それ以外か・・・
私は訪問看護ステーションに勤務する理学療法士です。
長年訪問看護の運営に携わってきました。
この記事では社員としての立場から、それぞれのメリットデメリットを解説します。
経営者が医療従事者か一般経営者でも優劣は無い。
先に結論をお伝えします。
経営者が、医療従事者か一般経営者、どっちが良いかなどはありません。
私が、経営者を見る際に最も優先するポイントは
経営者がスタッフを敬う&リスペクトする姿勢があるかどうかです。
そのうえで、私であれば以下のような選び方をします。
医療従事者としての仕事をしっかりと理解してもらいたい。
であれば、医療従事者の経営者
多角化運営など、ビジネスの話を聞いて勉強したい。
であれば一般経営者
経営者が医療従事者のメリット・デメリット
〇メリット 経営者が 医療従事者の場合 |
×デメリット 経営者が 医療従事者の場合 |
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〇メリット1:現場やスタッフ対する理解やフォローが手厚い
経営者が医療従事者の場合、現場やスタッフに対する理解があります。
なので、現場や技術的なことの悩みに関してのフォローは手厚いでしょう。
例えば、真夏や真冬での訪問は、医療従事者の経営者であれば、その辛さを知っています。
そのため、夏は冷却スプレーや首掛け扇風機、冬はホッカイロなどを会社で支給したりしています。
このように医療従事者だからこそ、医療従事者目線でスタッフが働きやすい環境を整えることができます。
〇メリット2:教育や勉強会に理解がある。
経営者が医療従事者の場合、教育や勉強会に理解があります。
理由としては、経営者が医療従事者の場合、サービスの質や中身の重要性が理解できているからです。
一方、一般経営者の場合、どうしても数字だけに目がいってしまいがち。
なので、医療従事者が経営者の方がスタッフの質の重要性を理解できている方が多いです。
そのため、教育や勉強会には積極的な傾向があります。
×デメリット1:経営が不安定になりがち。
医療従事者は経営のプロではありません。
なので、特に立ち上げ初期などは不安定になりがちです。
また、医療従事者が経営者の場合、立ち上げ当初などは自ら訪問に行くため、経営や営業が手薄になりやすい傾向があります。
そして、ほとんどの医療従事者は経営未経験なので、組織として成り立たないこともあります。
一方で一般経営者の場合、会社経営の経験がある場合が多く、組織作りには慣れています。
また、自ら訪問に行けない分、経営や営業が手薄にならずしっかりと経営者にしかできない仕事を行えます。
×デメリット2:スタッフの細かい所まで目が行き過ぎて、過干渉になりがち
経営者が医療従事者の場合、業務内容をよく知っているからこそ、細かい所まで目が行き過ぎてしまうものです。
「報告書はこの表現だとわかりづらい!」
「この場面でなぜ○〇をしなかったの?」 などなど。
今まで医療従事者として雇われている立場でしたが、自分が代表となることでプレッシャーに感じる方も多いです。
しかし部下を信頼している場合は、この限りではありません。
一般経営者のメリット・デメリット
〇メリット 一般経営者の場合 |
×デメリット 一般経営者の場合 |
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〇メリット1:経営、営業に集中できるので安定しやすい
経営者が医療従事者出ない場合、経営経験がある場合が多くあります。
その場合、人、物、金の動かし方がわかっているので、安定感のある固い運営をされる方が多いです。
訪問業務ができない分、会社運営や営業などに集中できるため、管理者=業務の管理、経営者=会社の運営 と役割分担ができるのでスムーズに運営できます。
また、デイサービスや介護施設などの多角化運営をしている経営者も多いです。
その場合、経営が悪化したらリスクヘッジできるので比較的安定しています。
〇メリット2:スタッフを医療従事者としてリスペクトしてくれる
一般経営者の場合、スタッフを医療従事者としてリスペクトしてくれる傾向があります。
理由は医療行為や専門知識に対してわからないことが多いからです。
そのため、現場のことは、とやかく言わず「あなたがそう判断したのなら問題ありません。お任せします。」というスタンスの方が多いです。
なので「自分は医療従事者として尊重されている」「大事にされている」という実感があるでしょう。
×デメリット1:管理者や現場スタッフと衝突しやすい
これは訪問看護ステーションに限らないことですが、実際の現場を知らない一般経営者の場合、管理者やスタッフと衝突しやすい傾向があります。
例えば・・・
- 電子カルテを導入する場合、現場での使い勝手よりも、コストや管理のし易さを重視する
- 明らかに必要のない勉強会を強制的に開く
などなど・・・
あくまで例ですが、このように数字ばかり見て判断する経営者の場合、現場スタッフと価値観が乖離しやすいケースが多くあります。
もちろん現場のスタッフを理解するために努力している経営者がほとんどです。
しかし、現場スタッフの意見をすべて無視するワンマン経営には注意が必要でしょう。
×デメリット2:裏切られて独立されやすい
これは、私の周囲の訪問看護ステーションの話です。
経営者の努力は、スタッフにわかりづらいもの。
経営者が医療従事者の場合、1日1件程度でも社長自らが訪問に行くことで、スタッフは 「現場の仕事もしてくれる社長はありがたい」という印象を持ちます。
しかし、一般経営者の場合は訪問にはいけません。
そのため、スタッフに不信感を持たれると
といった不満な声が多発して、利用者、社員を持ち逃げ・・・
結果、独立されて大ダメージを追ったステーションが複数あります。
このように関係性が悪い中、スタッフを引き連れて独立されたら会社の存続の危機になり得ます。
経営者の仕事は見えづらいので、仲間と認識しづらいのでしょう。
なので、冒頭でもお話したように、スタッフを敬う&リスペクトしている経営者が重要なのです。
訪問看護ステーションへの転職は転職サイトがオススメ
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まとめ
経営者が医療従事者の場合と、そうでない場合のメリットデメリットを以下にまとめます。
〇メリット 経営者が 医療従事者の場合 |
×デメリット 経営者が 医療従事者の場合 |
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〇メリット 一般経営者の場合 |
×デメリット 一般経営者の場合 |
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あくまで上記のメリットデメリットは参考程度にして頂き、最も大事なことは
スタッフを敬う&リスペクトする気持ちがあるか
が一番大事です。
良い転職ができるように幸運を祈ります!